7月29日にイギリスの医学雑誌に掲載されたIARC=国際がん研究機関の発表について、ベルギーのブリュッセルに拠点を置くEUROPEAN SUNLIGHT ASSOCIATION a.s.b.l. (ヨーロピアン サンライト アソシエーション/ESA)の見解を紹介します。タンニングマシンが“ヒ素と同じくらい危険である”と科学者が述べていると伝えたり、屋内でのタンニングを喫煙と比べたりといった欧米のニュースは正確ではありません。これは、実際の研究の結果を誤って解釈して報道されたもので、誤解を招く恐れがあります。日本国内のタンニングマシン利用者、各種タンニング施設、報道関係の皆様におかれましては、正しい情報をご理解くださいますようお願い申し上げます。
※赤ワインやビール、塩漬けの魚は適度に摂取していれば問題ありませんが、過剰に摂取するとリスクを伴う場合があります。
※日光浴・タンニングマシンも同様で、正しい利用方法で適度に紫外線を浴びることは問題ありません。
【再考された研究レポート】
* 使用不能のデータにより除外されたレポート5件
* タンニングマシンが、逆に皮膚がんのリスクを減らすことを示すレポート6件
* 統計上、誤差のあるレポート16件
(例)ある選挙でA候補者の支持率がB候補者を1%リードしていたとしても、
統計上の誤差が5%ならば、その調査内容の信頼性はありません。
【誤解を招く恐れのある統計を含まれているケース】
タンニングマシンがメラノーマのリスクを75%増加させるという報道は正確ではありません。この数字は統計の誤差を考慮していないからです。この研究の著者らは、屋外での日焼けの量や日光に対する敏感さ(白人・黄色人種・黒人などの要素)の考慮しなかったことを認めています。レポートはタンニングマシン使用者のうち75%がメラノーマを発症するという意味ではなく、使用者のリスクが相対的に高くなるという意味です。相対的なリスクなので、元のリスクが低ければ、小さなリスクにしかなりません。
(例)一年のうちに致命的な交通事故に遭う確率が0.013%だと仮定した場合、
そのリスクが75%上がっても確率は0.023%と、実際には低い数値というわけです。
Source : European Sunlight Association a.s.b.l
Brussels Office : Chaussee de Cjarleroi 51, 1471 Loupoigne, Belgium
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Website: www.europeansunlight.eu