日本人の4人に1人が発症しているという花粉症。2020年5月24日放送の『林先生の初耳学』で『日焼けサロンで花粉症は改善するか?』を検証しました。当協会では番組協力でタンニングマシン利用上の安全基準をベースに検証実験参加者向けの利用スケジュール(2週間で最大7回)を作成しました。基本のタンニング時間は1回10分。次回利用前の肌の状態で同じ10分か、±5分か、スキップするかを選択する形です。計11名・76回・925分に渡り検証実験参加者がタンニングしました。
検証用マシン…ISO ITALIA MAXTER L43-DEC(マックスター エル43-デック)
※タンニングマシン利用上の安全基準による分類/出力調整によりマシンタイプA 8000W未満に該当するセッティング
※全76回の検証のうち1回10分のみ、同等クラスの他のタンニングマシンを使用
番組内では当協会メディカルアドバイザー斎藤糧三医師のクリニックで検証実験参加者の血中ビタミンd濃度の変化を測定しました。斎藤医師によると、花粉症はビタミンD不足が原因だといいます。花粉症は体に入った花粉に免疫細胞が過剰に反応し、その結果くしゃみや鼻水が出るという症状です。ビタミンDには、その免疫機能を調整する働きがあります。ビタミンDは日光浴(UVB)で体内で作られるため、日に焼けているサーファーに花粉症が少ないと言われています。
血中のビタミンD濃度 20ng/ml(ナノグラム パー ミリリットル)以下はビタミンD欠乏気味となりますが、検証実験参加者の検証実験前後のビタミンD量は次のように増加し、症状の改善がみられた感想を述べています。
【検証実験参加者A】
実験前14.8ng/ml → 2週間後19.8ng/ml「くしゃみがなくなり、涙目も改善」
【検証実験参加者B】
実験前12.9ng/ml → 2週間後31.3ng/ml「鼻をかまなくてよくなった・声がくもらなくなった」
【検証実験参加者C】
実験前12.0ng/ml → 2週間後25.9ng/ml「鼻と目のかゆみがなくなり、鼻をほぼ、かまなくてよくなった」
《他検証実験参加者8名平均》
実験前13.6ng/ml → 2週間後22.7ng/ml
検証実験参加者は毎日鼻をかんだティッシュを保存し、2週間でどれだけ量が減るかチェックしましたがマシン利用回数が進むに連れて、減少していく傾向がありました。個人差はありますが、多くの検証実験参加者が症状の改善を実感できた結果となりました。今回の検証では「日焼け」という切り口でしたが、「日光浴」でも効果がありますので、天気の良い日は屋外で15〜20分の日光浴をお試しください。顔にUVカット製品をつけられている場合、袖や裾をまくったり、シャツの前ボタンを開けて皮膚の露出部分を増やしていただくと、効果的です。